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<BBS> <Editor's Diary>
last updated : 2004/11/22
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オノ君
【オノ君profile】
パリ9区在住。
20世紀フランス
文学を研究中。

vol.6 フランスサッカー事情

フランス代表チームが最近振るわない。これはここフランスでも人気のスポーツ、サッカーの話。そういえば、学生の友達が多いせいか、ぼくのまわりのフランス人でサッカーファンという人をほとんど見かけない。たぶん日本と違うのは、スポーツの趣味が社会的階級にかかわるということだろう。主要な工業都市に強豪チームがあることからもわかるように、サッカーはやはり労働者のスポーツという印象が強い。

それでも多くのフランス人は、自国の代表チームがW杯の優勝候補に数えられることに誇りを持っている。そのフランスチームも、今年ポルトガルで行われた欧州選手権後、ジダンら大物選手が代表引退を宣言し、新しい監督(レイモン・ドメネク)が就任してから、かつてのような勢いを失っている。もちろん、W杯日韓大会のときすでにその傾向があったし、引退した選手たちも世代交代を促進するために惜しまれながら身を引いたのだから、いまのこの状態はチームが生まれ変わるまでの過渡的状態なのだろう。

実際クラブレベルでは、先シーズン、フランスのチーム(モナコ、マルセイユ)がチャンピオンズ・リーグ、UEFAカップという由緒ある大会で、並みいる強豪を退け、それぞれ準優勝という好成績を収めたことからもわかるように、フランスサッカーは決して勢いを失っていない。これまでフランス代表チームは、イタリア、イギリス、スペインの名門チームで活躍する選手を中心に構成されてきた。つまり、フランスの選手たちは国内リーグで活躍すると、より大きなお金の動くこれら外国のビッグチームに移籍しまうのだ。一般のフランス人が身近なクラブチームより代表チームばかりに関心を示すのはそのためだろう。ともあれ、国際大会でのフランス勢の活躍は国内リーグの底力を示す証と考えていい。

ところで、パリにはPSG(パリ・サン・ジェルマン)という1970年創設の比較的新しいクラブがある。PSGのホーム・スタジアムは、パリ16区のブーローニュの森にあるパルク・デ・プランス。パリのスタジアムといえば、98年W杯決勝の行われたスタッド・ド・フランス(パリ郊外サン・ドニ)が有名。ここはフランス代表チームの試合に主に利用される。ぼくもここで何試合か代表の試合を見たけれど、観客が大人しすぎて盛り上がりに欠けるという印象だった。一方、国内リーグ(L1)の試合の行われるパルク・デ・プランスは、規模は若干小さいけれど、地元のサポーターの熱い声援がこだまする一体感あふれるスタジアム。

先週の金曜、ここでPSGがホームに現在リーグ首位を走るOL(オランピック・リヨネ)を迎える大一番を見た。先日のOM(オランピック・マルセイユ)戦ほどではないけれど、スタジアムを大勢の武装警官が取り巻くものものしい雰囲気。試合はOM戦同様、PSGが前半早々、反則退場で10人になるという不利な状況で進んだ。このときPSGの選手にレッドカードを出した主審は、試合を通してスタジアム全体から大きなブーイングをあびることになる。試合は結局、0-0のスコアレス・ドロー。先シーズン、リーグ2位のPSGは、現在下位に低迷しているものの、冬の寒さも忘れるあの熱狂的な応援を聞きに、またスタジアムに足を運びたい。

 

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