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<BBS> <Editor's Diary>
last updated : 2004/04/12
コーヘーのパリメール
府中市出身パリ在住のコーヘーが、パリでの暮らし、今のパリの様子などを毎週届けてくれます。
後半のプチ・フランス語講座もお見逃しなく!
 
From コーヘー
Date 2004年4月 6日
To ヴィー・プラス編集部
Subject オニオングラタンスープ

 もう4月だというのにパリはまだ若干肌寒い日が続く。暖かい日もあるのだけど、突然天気が悪くなったり、日が暮れるころには風が吹いて気温が下がったりして、出かけるときに何を着たらいいのか正直分からない。つい先日も、春らしいとても陽気な日和だったので美術館に出かけたのだけど、夕方過ぎに美術館を出ると昼間の陽気が嘘のように寒々しい風が吹いていて、薄着だった僕はこりゃたまらんと思い、ちょうどお腹も空いていたので、暖をとるついでに近場のカフェでフランスの定番料理ともいえるオニオングラタンスープを頼んでみた。この料理、とてもシンプルで家庭でも作れるのだけど、なにせタマネギを飴色になるまで炒めなくてはならず、料理をするとはいえ無精者な僕にはその手間がわずらわしい。昔テレビで版画家の山本容子が、パリのカフェで時々少し怪しげなフランス語を混ぜながら、初めてパリに来たときに食べたこのスープのことを話していた。それを見たときは確か冬だったと思うけど、あぁ僕も食べたいと心から思った。このスープ、寒いときに人が食べているのを見るとどうしても食べたくなる料理なのだけど、いざ食べてみると、最初はトロッと溶けたチーズが最高にうまくても、最後の方は正直言って飽きてくる。でも見てくださいよ、この写真、食べたくなるでしょう?早速次の日に家に帰って作ったのだけど、一人暮らしの僕は分量を誤って大量のスープを作ってしまい、3日に渡って食べ続けるはめに。うまくできたことはできたのだけど、さすがにもうしばらくこのスープはいいやという感じ。

photo photo

今週の表現 Il fait beau. Il fait moche.

天気の表現を二つ。フランス語は天気が良いとか天気が悪いとかいうときに「美しい」とか「醜い」という形容詞を使う。Il fait beau.(イル・フェ・ボォ)は「天気が良い」でIl fait moche.(イル・フェ・モッシュ)は「天気が悪い」。天気が良いという表現はどんなフランス語会話の本にもでてくる定番なのだけど、天気が悪い=醜いという表現は、最初にフランスに留学するまで僕は知らなかった。単に僕が無知だったのかもしれないけれど…。ともあれ、天気についてまで美醜の基準で判断するフランス人はやはり美的な人たちなのかしらと思ってしまう(実際にはそうでもないんだけど…)。


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【コーヘーprofile】
パリ4区在住。府中市出身。20世紀フランス文学を研究。
コーヘー