ヴィー・プラス  
ホームページへ! あなたの知識や知恵にプラスな情報おおしえします。 あなたのグルメライフにプラスしてほしいオイシイ情報。 ココロもカラダも美しくなることいっぱい! 映画、音楽、旅行・・・暮らしのスパイスはこちらから。 ちょっとしたプラスが大きな差を生む・・・ステキなインテリア情報。
<BBS> <Editor's Diary>
last updated : 2004/07/26
オノ君のパリメール
バカンス中のコーヘーに代わり、夏季限定でオノ君が、パリでの暮らし、今のパリの様子などを毎週届けてくれます。後半のプチ・フランス語講座もお見逃しなく!
 
From オノ君
Date 2004年7月26日
To ヴィー・プラス編集部
Subject パリSUSHI事情
photo photo
 日本に行ったらまず何が食べたい? 22日から日本に3週間のバカンスに旅立つルカに聞いてみた。すかさず返ってきた答えは、渋谷の回転寿司。SUSHIはここパリでも人気のある食べ物だ。そういえば、去年セーヌ河岸にできたKENZOビルに、アンドレ・プットマンが内装を手がけたスノッブな「出会い系」回転寿司がオープンした。この手の店はすでに何軒かあるけれど、ここが話題になったのは各席に液晶モニターがあって、客どうし、チャットしたりできるから。
 パリを訪れた人は、この街にこんなにたくさんの日本食レストランがあることに驚くだろう。10年前にはこんなになかったはずだけど、いまじゃどんな街角にも一軒はある。といっても、オペラ座近辺にある日本人街の店とはなんとなく雰囲気が違う。名前からして日本じゃまず寿司屋につけないようなセンス。ジャポラマ、トーキョー・トリ、トヨトミ、オキナワ……。店構えや看板もどこか妙だ。
photo それもそのはず、この手の店はたいてい中国系。このあやしさはフランス人には区別のつきにくい微妙なズレからくるのだろう。我々によく似ているけれどどこか違うアジア系の店員が、襟にキリンビールとかアサヒビールと書いたハッピを着ていたりするのだ。そう、ひと昔前のハリウッド映画に出てくる日本人らしき人物を思い浮かべてみるといいかもしれない。これみよがしっていうのか、「どう、日本っぽいでしょ?」、そんなメッセージが伝わってくるのだ。でも、日本では寿司屋に寿司って書いた赤ちょうちんはぶらさがっていないし、ハッピを着た店員もいない。客のほとんどはフランス人。量も多く、外食が高くつくパリではお値打ち感があるのかもしれない。
 メニューはにぎり寿司、巻物、刺身、そして焼鳥。どうも寿司がサラダで、焼鳥がメインという感覚らしい。スシ・ヤキトリ定食を頼むと、まず出てくるのは、キャベツのコールスローサラダと春雨やスライスしたマッシュルームの入ったスープ。寿司の後に出てくる焼鳥にはお茶碗に盛られたご飯もついてくる。驚いたのは、フランス人の客がみんなこのご飯にたっぷり醤油をかけること。ご飯があまりおいしくないので、やけくそ半分で真似してみると、これが意外にいける。醤油と思っていたのは実は甘辛い焼鳥のタレだったのだ。
 ところで、出会い系回転寿司にしろ、中国系日本食レストランにしろ、これをフランス人が日本に対して抱くイメージと考えていいのだろうか? とすると、逆に日本の巷にあふれる「フランスっぽいもの」も、フランス人の目には奇妙に映るのかもしれない。

今週の表現  今週の表現

ラディスィオン・スィル・ヴ・プレ。カフェやレストランで会計を頼むときの決まり文句。フランスではテーブルで会計を済ますのが一般的なので、店を出るときは自分のテーブルを担当する店員を呼んでこう言おう。(スィル・ヴ・プレについては第1回でコーヘーがすでに解説済み)。


バックナンバーはコチラ

 
 
【オノ君profile】
コーヘー、ルカ・スクリーブの友人でパリ9区在住。20世紀フランス文学を研究中。
オノ君