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<BBS> <Editor's Diary>
last updated : 2004/08/23
コーヘーのパリメール
府中市出身パリ在住のコーヘーが、パリでの暮らし、今のパリの様子などを毎週届けてくれます。後半のプチ・フランス語講座もお見逃しなく!
 
From コーヘー
Date 2004年8月21日
To ヴィー・プラス編集部
Subject 橋の上のピクニックとあつかましき人々

photo  ヴァカンスをパリで過ごす人のためにさまざまな催し物が準備されていることは先週紹介したが、中でもセーヌ河を砂浜の海岸にみたてたパリ・プラージュ(「パリの海岸」という意味)はもっとも有名なものだといえるだろう。人々でにぎわうそのセーヌ河岸を横目に、僕たちはポン・ヌフ(あの映画「ポンヌフの恋人」の橋)の隣にある橋、ポン・デザール(「芸術の橋」という意味)でピクニックを行った。橋の上でピクニックというのはなんとも奇妙な感じがするけれど、行ってみれば、日本のお花見の時のように日が暮れる随分と前から場所取りをしている人がいる。また、氷の入ったバケツにビールを詰め込んで売っている人たちもいる。この橋の上のピクニック、ヴァカンスの時期にはよく行われるらしく、時期こそ違えど、本当に日本のお花見という感じだった。橋の上なので見渡しが良く、アコーディオンやサックスの音なんかも聞こえてきて、日が暮れると橋の下を通る船も美しい色のライトを灯し、雰囲気は最高だ。たとえデリバリーのピザとコーラや安ワインしかなくても、雰囲気が食事をうまくしてくれた。
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 しかし、こうした雰囲気に水をさすように、ふらふらと現れては食べ物や飲み物をねだる人たちがいる。この国は必ずそうだ。必ず、何かくれとねだる人がいる。どこにでも。道を歩いていてタバコをくれというのはもう日常茶飯事のことで、50サンチーム(セント)くれとかいうこともよくあること。普段はあまり断る人はいないのだけど、このピクニックに現れるその手の人というのは、本当にあつかましい。「コーラをくれ」といわれて、断ると、「やさしく頼んでいるじゃない!!」と切れてしまい、あまり人気のなかったソーダ水ならと思い、「これならあげるよ」と友達が言うと、「それは要らない」と・・・。人のタバコを勝手にとっていく奴もいれば、届いたばかりのピザを一枚くれという奴もいて、もうどういったらいいのか・・・。確かにこっちは日本と比べて貧富の差が激しく、物をねだる人は多いのだけど。僕も浮浪者の人が少し恵んでくださいと来れば、手持ちに余裕があるときに少しお金を渡すのだけど、こっちの人は、他人にものをねだったり頼んだりすることに少し慣れてしまっているような空気を感じてしまう。橋の上のあつかましき人たちは、身なりだけいえば浮浪者などではなく、どちらかといえば小ぎれいな格好をした人たちだ。彼/彼女らは、僕たちがいた5、6時間ずっと橋の上にいて、怒鳴られても、無視されても、いろんな人に食べ物や飲み物をねだり続けた。もちろん社会の問題ではあるのだけれども、無償で他人にものを頼み続け、それが当たり前のことだと思ってしまっている彼/彼女らの面の皮の厚さとはやはり闘っていかなければと少しだけ真面目に思ってしまった。

今週の表現  今週の表現

身の回りの面の皮の厚い人たちに是非こう言いたい。発音は簡単、「カス・トワ」。「うせろ」という意味。しかし、日本語の「うせろ」よりももっと強いと思うので、言ったらもう喧嘩でしょうね。他にも喧嘩の時に使える表現はいっぱいあるのだけど、あんまりそういうのばかり載せても・・・ねぇ。とにかく使わないほうがいいです。よっぽど仲のいい友達の間でなければ。


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【コーヘーprofile】
パリ4区在住。府中市出身。20世紀フランス文学を研究。
コーヘー