ヴィー・プラス  
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last updated:2004/01/23
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インテリアコーディネーター水木先生によるインテリアレッスン。
あなたの毎日に即お役立ていただけるアイデアが満載です。
住生活向上委員会
interior plus one
 
第44回
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これからシーズン、学習机
 

 日本で家具業界を支えているのは「婚礼家具セット」であるということをご存知ですか?この習慣こそ業界の大黒柱。結納を交わしたら、親を同伴して地元の大きな家具店にいき、恭しくそこの店員さんのお祝いの言葉をうけたあと、家具自体の必要性ではなく、世間ではどうだ、という価値判断のもと、セットで組まれている婚礼家具数点を予約させられるのである。嫁ぎ先で恥ずかしくないようにしっかり仕度させてやりたい親心もあって、予算がどうのこうのより、見栄え、品質優先で、たいてい「いいもの」を買うことになる。この話はまた秋の婚礼シーズンに譲るとして、この婚礼家具を買う儀式が、ある意味日本の住宅、インテリアをダメにしている一つの原因でることは否めないのです。

 で、もうひとつ。学習机。初めての子供、初めての孫ならばなおのこと、金に糸目をつけず、品質のいいものを、体や環境に配慮したものを、少しでも勉強ができるように。新一年生になる準備は親やさらにその親も巻き込んでそれはそれは一大事です。メーカーはそこを逃しません。現在キーワードになる、「天然木」「自然塗料」「抗菌加工」「6段階調整」「インバーター照明付」…。確かに、そのとおりですが、あの学習机という名の机、本当にいいデザインだと思います?あなたは高校生になってもその机に座りたいと思いますか?

 機能満載はいいことです。自然素材のいいものを与えることもいいことです。では、いいデザインのもの、美しい形のもの、いい色のもの、それを子供に与えているでしょうか。怪我をしないように妙に丸っこいデザイン。画一化したフォルム。家のインテリアにはあいにくい色味。子供にはわからないから、そんなこと機能に関係ないから、みんなと同じでいいから…。たぶんそれでも充分です。もちろん、どのメーカーもしっかり考えて造ってくれています。しかし―――。

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オススメ!優れもの照明器具…ヤマギワの「バイオライト」

 ここで提唱したいのは、「時期がきたら家具屋に行って、できたらおばあちゃんなんかを伴って、いいものを買って、届けてもらう。」という購入方法にもうひとつこだわりを加えてみませんかということです。家はこだわって造ったのなら、インテリアにもこだわりたい。だから、勉強机もそうありたい。家具をオーダーするというのは案外簡単です。そのうえオーダーメードですから好きなようにできます。カタログに「天然木」と書いてある、それをナラにするか、パインにするか、ヒノキにするか。「自然塗料」と書いてある、それをドイツ製の松脂から作ったオイル塗料にする。色は木目を出したいからクリアで、引出しの一部だけ、この子のラッキーカラーのグリーンで。「抗菌加工」は不要。ひっくりかえせば抗菌剤が塗布してあるということだから。普通に使えば必要ない。また、段階調整どころか、その子の現在の体格・体型に合わせて作り、大きくなるのを予想して直せるようにつくっておく。照明器具がついてなくてもいい。これは照明専門のメーカーのものを吟味して機能を優先して、あとはかさの色をインテリアに合わせて選ぶ。本棚のあるなし、ランドセルをかける場所、体操服のバッグをかける場所、引出しのなかの区切り方…。とても楽しい作業です。オーダーを大げさに考えないで、近くの設計事務所やリフォーム店、木工店などに電話してみてください。まずインテリアコーディネーターやインテリアデザイナーがいるかどうか確認してください。物づくりを頼む上で、充分希望を伝えて形に換えてくれる人がいるかどうかが重要です。(もちろん、私も喜んで図面書かせていただきます!)

 予算は一般的な学習デスクであれば15万〜20万くらいでできるのではないでしょうか。日本の一流メーカーとされるものの価格とそう変わらないのではないですか?至れりつくせりで何もかもパックになっているものと、ひとつひとつ納得してつくりあげるものと、あなたはどっちを選びますか?子供は自分であと楽しみを加えていきます。オーダーしたシンプルでモダンなデスクはチョコのおまけで飾られ、ポケモンのポスターを壁にはり、「1リットル=1000ミリリットル」というメモを目の前に貼り付け、それはなかなか小学生らしい様になっています。

 うちのこだわりはデスクトップを大きくすることでした。いまは体に合わせていますが、引出しのキャビネットをずらせば最大限広く使えるようにしてあります。それは将来A2の設計図を2枚並べられるようにです。子供にそれを託すのではなく、その机を私も、夫も自分用に狙っているのです。

 家もそうですが、家具もそうです、物を作るということは「物」にとどまらず、家族や自分を考えるということにつながるのです。だからおもしろいのです。

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  【我が家の息子のデスク】
屋根裏という部屋の形状にあわせて、デスクと本棚を一体型にしました。今はキャビネットを体に合わせて少し内側にセットしています。
 
【我が家のパイン材のデスク】
パイン=松材です。ナチュラルなテイストなので流行がありません。天板が無垢なので、必要ならカットもできるし、削って補修もできます。
 
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  【ACTUSのデスク】
ACTUSの「ベースフォーキッズシリーズ」の子ども用デスク。既製品でもこういうものなら…。

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□関連リンク>>ヤマギワ「BiOLITE」についてはコチラ
□関連リンク>>アクタス「ベースフォーキッズシリーズ」についてはコチラ

 

Sei Mizuki
水木 聖

インテリアコーディネーター。'88年から某大手住宅メーカーで一般住宅や展示場を多数手掛ける。季節感を取り入れた自然と融合した空間創りがポリシー。食べること、飲むことが大好きでテーブルコーディネートも。現在フリー。