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last updated:2004/11/05
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インテリアコーディネーター水木先生によるインテリアレッスン。
あなたの毎日に即お役立ていただけるアイデアが満載です。
住生活向上委員会
interior plus one
 
第62回
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 「住まう」、「暮らす」は「生きる」こと
  〜新潟地震で思うこと〜
 

被災された方々には本当に心からお見舞い申し上げます。
地震からすでに何日も経っているのに、いまだ多くの方が避難生活を余儀なくされ、不自由な生活の上、精神的にも限界状態にきているのではないかと思います。一日も早くもとの生活に戻りたいという思いは切実なものでしょう。
TVは毎日その状況を伝えてくれます。被災地の表情は深刻になるばかりです。

それを見ていて思うのは、いわゆる「田舎」と呼ばれるところで生活している人々は、生まれてからずっと、先祖からのその土地を守り、活用し、後世に伝えていく、その役割を自然に受け入れ、当然のこととしてずっと継承してきたということです。そしてこれからも…。
新しく造成された土地を購入し、家を建てて住んでいる我々に比べれば、「その家、その土地」というものは単なる物理的なものではなく、精神的なものとしての意味合いがかなり強いものでしょう。
地震で失ったものは家や土地だけでなく、その背景にあるその家や村の歴史、祖先、長い間変わることのなかった価値観、絆、安寧、そういったもの全ての崩壊を意味するのでしょう。
ヘリコプターで一時帰宅をした人々の絶望的な嗚咽、瓦礫の山を呆然と、ただ呆然と見つめる顔…。
多分今後復興が進んでも、心に残った深い深いやり場のない悲しみは癒えることはありません。あの深い山や谷に囲まれたのどかな町がそのまま元に戻ることはないのでしょう。それほど、この地域を悲しみに突き落としたのは、日本ではどこで起きてもおかしくない「地震」の脅威です。
今回は自宅の耐震性能について少し勉強してみましょう。

日本の建物の法律である建築基準法も、耐震基準は何度か見直されています。古い住宅で、その基準が施行される前であれば、建てた当時は大丈夫とされていても現在の基準には全く合っていないものもあるということです。
自宅の耐震性能を自己診断してみましょう。

Click!
『日本建築士事務所協会連合会』ホームページ
>>●木造簡易耐震診断

結果はあくまでも参考ですが、気になる結果が出たら専門家に相談してください。
耐震性能を向上させる補強の方法を簡単に説明します。
例えば、木造でいえば、まず筋交いを入れる方法。
これは柱と柱の間に斜めの材をいれ、横揺れの抵抗をつくるもの。工法によっては面材の耐力壁を入れる場合もあります。
他には、補強金具を使い、木の接合部を強固にします。柱の引き抜けを防ぐものです。
また、基礎部分は独立した束などで支えるものではなく、鉄筋入りのコンクリート布基礎にします。布基礎とは、平らな連続した基礎のことです。

いずれにしても、表面から見えない部分ですから、耐震補強を入れる場合は実績のある施工店にきちんと相談してみましょう。この地震をきっかけに、また訪問販売で脅かされて工事を強要されるケースも出てくるでしょう。決して、無料診断という言葉だけで工事を安易に依頼しないように。被災地に対する義援金まで、詐欺の手口でだまされたというものも実際にあったようです。悲しいことですが、そんな世の中になってきたのでしょう。

耐震診断は自治体で無料で行っているケースが増えています。その上で、必要とされた工事費用などの融資制度や補助があるようです。まずはそれを確認してみてはいかがでしょうか。

Click!
『日本建築防災協会』ホームページ
>>●建築防災関係公開資料

災害は忘れたころにやってくる、といいますが、この機会に考えてみましょう。
そして、地震保険のこともついでに。
建物に損害が出ても、単なる火災保険では地震の場合は補填されません。地震の災害によるものは、地震保険をかける必要があります。
このあたりも保険業界、もっとユーザーにわかりやすくしてほしいですね。この業界も古い体質のままです。本当の意味での自由化、改革、進んで欲しいものです。

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Sei Mizuki
水木 聖

インテリアコーディネーター。'88年から某大手住宅メーカーで一般住宅や展示場を多数手掛ける。季節感を取り入れた自然と融合した空間創りがポリシー。食べること、飲むことが大好きでテーブルコーディネートも。現在フリー。

 
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