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バリアフリーという言葉は浸透しました。主にお年寄りや身体の不自由な方がより安全に暮らせるように段差を無くしたり、身体を支える手すりなどを取り付けたりして暮らしやすくする工夫です。
例えば、フラットな面ではつまずくということがないので、できるだけ段差を少なく、3ミリまでという基準となっています。
年をとる、身体の自由がきかなくなる、自分がそうなったと仮定してみましょう。今の暮らしを見直すと、いろいろ改善したいところが出てくるものです。一番多いのはやはり身体に直結している部分でしょう。和式トイレを洋式に変えたい、寝室とトイレの距離を短くしたい、廊下に常夜灯を設けたい。キッチンは安全性を考えてIHクッキングヒーターにしたい、風呂の段差を無くしたい、手すりを設けたい…。本当に挙げきれません。
ここでまず提案したいのは、本当にそれが必要に迫られてから考え始めるのでは遅い、ということなんです。
身体の自由が利かなくなってからでは本当に危険です。改装というのは、皆さんが思っていらっしゃる以上にその工事期間は不自由な生活です。トイレの改装はその間使えません。そのかわり屋外に仮設トイレを持ってきたりします。風呂の改装では何日か入れません。キッチンでも、何日か調理は不可能です。そういったリフォーム雑誌に載らない細々したことが思いもよらなかった、想像以上だった、そんな声をよく聞きます。規模によっては改装している間、完全にどこか貸家に住むということもあるでしょうが、これも引越しやら、移動やら、気苦労が多くなります。
でも、本当に必要になってからでは危険の予防にはなりません。検討はぜひ早めに。また、これから家を建てる、増築する、改装する方も、ぜひ先を見越したプランニングをされるようお勧めします。
そうなんです、まだ必要はないと思う頃から、そんな事を想定した家造りをすることが肝心です。でも、いったいどんなことを考えておけばいいの?何が必要なの?ということで、それを体感してみましょう!
よく見えない眼鏡、分厚い手袋、曲がらない関節、よく聞こえないイヤホン装着し、さあ家の中を歩いてみましょう。
びっくりするほど家の中が怖いものです。普通は一夜にしてそうなる訳ではなく、徐々に進行していくからある程度慣れや勘があるものですが、それにしてもこんなのではとても怖くて一人で暮らせないし、活動的になんてなれません。
また、擬似妊婦体験グッズなども装着してみるとすごいですよ。これは新パパへの講習用として母親教室などでも実施されていたりします。たいていの新パパがあまりの重さに驚くそうです。そりゃそうですよね、人一人おなかに入ってるんだから。せり出したおなかでは足元見えないし、しゃがんで掃除機のコンセントを抜く、ということだけで一仕事なんですから。
あらゆる可能性を考えた上で、どんな人にもやさしい家であること、それが大事です。
バリアフリーという言葉の次に、ユニバーサルデザインという言葉ができました。
これがまさに特別の人のためではなく、どんな人にもやさしいデザインであるという、このコンセプトをもった意味合いです。
バリアが無い、バリアフリーという造語も次第に過去のものになりつつあります。これからは誰でもが特別扱いではなく、誰にでもやさしく快適、これが普通になっていかなければなりません。
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□参考サイト:
高齢者疑似体験について…(社)長寿社会文化協会
(WAC)のサイトへ
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